知床財団は、1988年に設立されて以来30年以上にわたって環境教育や普及啓発、野生生物の保護管理・調査研究、森づくりなどを行ってきた公益財団法人です。
スタッフは現在約40名と少ないながら、世界自然遺産である知床の大自然を「知り・守り・伝える」ため、知床自然センター・羅臼ビジターセンター・知床五湖フィールドハウス・ルサフィールドハウスを拠点に、多くの企業や賛助会員、ボランティアの方々に支えられながら活動しています。
私たち知床財団は知床半島をホームグラウンドとし、
世界遺産知床の自然を守り、
よりよい形で次世代に引き継いでいきます。
野生動物やその他の自然環境の保全・管理に携わる組織として常に先駆者であり続け、人間が自然と親しみ調和していける社会の発展に寄与します。
知床財団のロゴマークは、夜のとばりから次第に姿を現してきた知床連山の蒼き山並みをイメージしています。山の中腹、空高くにはオジロワシがゆったりと舞っています。海辺にはヒグマが悠々と歩き、その足元のグラデーションはオホーツクの渚を表しています。
これらが象徴しているのは、知床の山々の神々しい姿、大型の猛禽類やヒグマが数多く生息する知床の自然の豊かさ、海の恵みにも支えられた知床の野生動物たち本来の生き様です。海岸線のほとんどが人間の生活の場になった日本では、このような場所はもうほとんど残されていません。そんな世界自然遺産にも認められた知床の姿が、いつまでも続いてほしいという私たちの願いがこのロゴマークに込められています。
2023年度の経常収益は、4億1,179万円でした。そのうち約7割を事業収益が占め、その大半は行政機関からの受託事業による収益でした。
賛助会費や寄付金に加え、物品販売・講演・実習受入などの収益事業等により得られた収益は、知床財団独自で行う活動の貴重な財源になっています。
私たちは、知床で自然を「知り・守り・伝える」活動をしています。
これらの活動は知床を愛する多くのサポーターの皆様に支えられ、今後も支援を必要としています。