知床財団は知床の自然の本質を見極め、モニターしていく「知る活動」、それらをベースに知床の自然環境を適正に保全・管理していく「守る活動」、そして知床の自然のすばらしさや、私たちの先駆的な取り組みを社会に発信していく「伝える活動」を行っています。
他の研究機関と協力して、ヒグマの生体捕獲やDNAによる個体識別を通して、知床半島のヒグマ生息状況を調査しています。
国道からエゾシカの数をカウントして、増えているのか、減っているのか、その傾向を把握しています。また他の研究機関と協力して、エゾシカにGPS首輪を装着させて行動を追跡する調査も実施しています。
地元の調査員や研究者と協力しながら、長期的にオジロワシの巣の利用状況やつがいの繁殖状況を観察・調査しています。
野生のカラフトマスやシロザケの稚魚がいつの時期に、どのくらい川から海に下っているのか知るための調査を行っています。
交通事故にあったり、弱って動けない野生動物を一時的に保護・収容し、回復が見込める個体は放獣しています。
ヒグマを人の生活圏に近づかせないための電気柵の設置と電圧のチェックや草刈りなど日々メンテナンスを実施しています。
羅臼町から標津町北部の沿岸にかけて、ドローン(無人航空機)による標識個体の識別を10年以上継続して実施しています。
知床財団の持つ野生動物管理や環境教育などのノウハウを広く共有するために、大学の実習受け入れや、全国から依頼される講演や視察に対応しています。
「知床の自然のためになにか行動したい」と思ってくださる方を対象に、森づくりや普及活動などのお手伝いをしてくださるボランティアを募集しています。
地元の学校を中心にヒグマの生態や出会った時の対処法を伝えるクマ授業や、知床の自然や森づくり活動を知ってもらう環境授業を毎年実施しています。
ヒグマについて正しく知ってもらうことを目的に発案されたヒグマ学習教材トランクキットを、全国の指導者のもとへ貸し出しています。
知床財団ロゴマークや活動の普及を目的としてオリジナル商品を開発・販売をしているほか、私たちの活動に賛同してくださる企業とのコラボレーション商品の開発にも取り組んでいます。
知床自然センターと羅臼ビジターセンターにて、知床財団のオリジナルグッズや書籍、アウトドアグッズなどを販売しています。また、オンラインショップ「コムヌプリ」の運営も行っています。
私たちは、知床で自然を「知り・守り・伝える」活動をしています。
これらの活動は知床を愛する多くのサポーターの皆様に支えられ、今後も支援を必要としています。