知床財団と北海道大学大学院獣医学研究院、北海道立総合研究機構、東京農工大学は、2019〜2021年度にかけて、環境研究総合推進費・令和元年度採択課題研究「遺産価値向上に向けた知床半島における大型哺乳類の保全管理手法の開発」(課題番号4-1905)を実施しました。
ヘアトラップ調査時に毛を採取している様子
我々は「ヒグマ個体群の新規個体数推定法の開発」というテーマで、主として知床半島に生息するヒグマ個体群の生息数の推定を行いました。この研究では、体毛や糞などの生体試料から得られるDNA情報を用いて、個体識別や血縁関係の解析を実施しました。
ヒグマの糞からDNAを採取している様子
この研究の過程で培った、サンプル収集やDNA解析に関する手法や技術をまとめた資料「DNA個体識別技術を利用したヒグマ調査マニュアル〜非侵襲的試料を用いたDNA解析の成功率向上を目指して〜」を作成致しましたので、ここに公開致します。
ヒグマのみならずツキノワグマや、他の野生動物の研究にも活用できる情報が含まれておりますので、興味のある方はぜひ下記リンクよりダウンロードのうえ、ご活用頂けましたら幸いです。
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これらの活動は知床を愛する多くのサポーターの皆様に支えられ、今後も支援を必要としています。