知床でヒグマとともに生きていくために、聞いてほしいお話があります。
ヌプとカナ、2頭の運命を分けたものは…?
『しれとこのきょうだいヒグマ ヌプとカナのおはなし』は、知床財団が株式会社AIRDOの支援を受けて進めた、知床キムンカムイ・プロジェクトの一環として作られました。キムンカムイとは、アイヌ語でヒグマのことです。2006年にはじまったこのプロジェクトでは、ヒグマの生態の調査研究や普及啓発活動を行い、ヒグマも人も安心して暮らせる知床を実現することを目指しています。
人とヒグマがともに生きる道はあるはず。そのためにはまずヒグマを知ってほしい。その思いを、ある出来事をきっかけに全く違う運命をたどることになる双児のヒグマのお話に託しました。巻末の解説ページでは、ヒグマの生態豆知識や、知床で行われている共生への取り組みを紹介しています。全頁ふりがな付きで、小学校低学年以上のお子様向けですが、知床の森の四季折々の風景を切り取ったあかしさんの絵本の世界は、大人の方でも十分楽しんでいただけるものになっています。
この絵本が一人でも多くの人の心に届き、ヒグマとともに暮らす未来を考えるきっかけになることを私たちは願っています。
2021年10月に表紙を新たに描き下ろしていただき、ハードカバーとなってリニューアルしました。
書名 | しれとこのきょうだいヒグマ ヌプとカナのおはなし |
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作・絵 | あかしのぶこ |
発行 | 公益財団法人 知床財団 |
判型 | 257mm×297mm 52ページ フルカラー |
価格 | 定価:2,530円(税込・送料別) |
内容 | 知床で生まれたヒグマの兄妹、ヌプとカナは、お母さんグマと一緒に知床の森や川で自然の恵みを食べながらのんびり暮らしていました。ところがある日、カナが昼寝をしている間に、ヌプはいい匂いにつられ道路に落ちていたお菓子を食べてしまいます。人間の食べ物の味を知ってしまったヌプは野生の心を失ってしまい・・この後ヌプとカナはどうなってしまうのでしょうか? |
知床の地元斜里町在住の絵本作家。京都生まれ。旅行で訪れた知床にできるだけ長くいたいと知床財団がコーディネートを行う知床ボランティア・レンジャーとして活動。縁あってそのまま知床に居つくことになる。斜里町越川に夫と犬1鶏4兎1亀1と暮らす。
主な作品に、『じーっとじっと』(「ちいさなかがくのとも」06年5月号・福音館)、『森とシカのものがたり』(野生動物研究室WELL)、『知床わたしの動物カレンダー』(「たくさんのふしぎ」福音館)など。
本書は知床自然センター、知床羅臼ビジターセンターにて販売中です。
知床財団にお電話・ファックスもしくは電子メールでご注文下さい。送料は別途申し受けます。
〒099-4356
北海道斜里郡斜里町岩宇別531番地 知床自然センター内 公益財団法人 知床財団
電話:0152-26-7665 FAX:0152-24-2115
『ヌプとカナのおはなし(知床キムンカムイ・プロジェクト)』は、このプロジェクトの趣旨に賛同する株式会社AIR DOからの支援を受けて実施されました。
私たちは、知床で自然を「知り・守り・伝える」活動をしています。
これらの活動は知床を愛する多くのサポーターの皆様に支えられ、今後も支援を必要としています。