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「宇登呂灯台」の航路標識協力団体に指定されました

宇登呂(ウトロと読みます)灯台は、知床国立公園内の幌別エリアに位置し、付近海域を航行する船舶交通の安全のための重要な施設であるとともに、古くからフレペの滝遊歩道のランドマークとして親しまれてきた名所です。

このたび当財団は、この「宇登呂灯台」の航路標識協力団体として海上保安庁(第一管区海上保安部長)から道内初の指定を受けました。

伝達式の様子(2022年2月28日、紋別海上保安部にて)

協力団体とは、昨年11月の航路標識法改正により誕生した新しい制度で、自発的に灯台の維持や普及啓発等を行う団体を国が指定し、その活動を支援するものです。

私たちは1988年の設立以来、知床のフィールドを「知り・守り・伝える」を合言葉に野生生物の調査研究や保護管理、公園利用者サービス、森づくり活動などに高い志をもって取り組んでいます。
2007年には環境大臣から公園管理団体に指定され、灯台周辺を含む国立公園内の保護とその適正な利用の推進に寄与してきました。

今回、こうして灯台の管理においても「法的なお墨付き」を得られたことは非常に光栄なことであると同時に、半世紀以上に渡ってこの地を照らしてきた宇登呂灯台の守り人の一員となることについては大変身の引き締まる思いです。

今後は、灯台及び周辺の日常的な環境整備や点検作業を継続しつつ、一般公開や広報を定期的に行う予定です。

灯台本来の役割を損なうことなく、世界遺産・国立公園の現場を預かる私たち知床財団の立場から、ここの灯台が持つ多様な価値やポテンシャルを磨き、高め、知床を訪れる多くの方に愛されるシンボルとなるような活動を地道に展開してまいります。

事務局長 高橋

(撮影:江夏一之)

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