ウトロ地区からのエゾシカ追い出し作業
実施日:2006年12月8日(金)
近年、知床半島におけるエゾシカ個体数の増加に伴い、ウトロ市街地への侵入も多くなり、住宅のすぐ傍や道路脇でもよくシカを見かけるようになりました。そのシカたちによって庭木が食害に遭い、樹皮保護ネットや庭を柵で囲うなどの対策を講じてきましたが、地域住民との軋轢が大きくなってきました。そこで北海道と斜里町がウトロ市街地に約4.5kmの柵を張り巡らし、シカの侵入をシャットアウトするようにしました。
一面白く雪で覆われた12月8日、ウトロ市街地内にいる約50頭のシカの追い出し作業を行いました。追い出し作業にはウトロ住民の方々にもお手伝いしていただき、総勢約50人で行いました。シカを興奮させないようにゆっくりフェンス出入り口に追い込み、一気に追い出します。ウトロ市街地を6つのエリアに区分けし、今回は4つのエリアに居たシカ41頭を柵外に追い出しました。今後は、残りのエリア内のシカの追い出しや追い出し後の状況を調査していきます。
(担当:熊谷)