ボランティア活動報告 2007年4月21日〜22日
実施日:2007年4月21日〜22日
今回の活動には北見から2名、愛知県から1名の方に参加していただきました。
北海道内だけでなく本州からもたくさんのボランティアの方に来ていただいています。一年に1回、二年に1回でも、その回数に係わらずほんとうにありがたく感じています。ボランティア活動の中で、知床の自然に触れ何かを感じてもらうこと、それもこの活動の目的のひとつです。「楽しい」とか「ワクワク」というふうに感じたことが、また次の活動に参加していただくことにつながれば、こんなにうれしいことはありません。ぜひこれからもたくさんに方に知床のボランティア活動を通して、何かを感じていただけたらと思います。
活動内容:
■森づくり作業:樹皮保護ネット巻き・メンテナンス
先週に引き続き、樹皮保護ネットの点検やアルミプレート標識の設置作業を行いました。今週は2日間とも暖かく、お昼のお弁当を食べた後はそのまま昼寝をしてしまいたいくらいの陽気でした。知床にも春がきているようです。
■森づくり作業:モニタリング補助
毎年、その冬にどれだけの木がシカに食べられているかの調査を行っています。今回はこの調査に1名の方に同行していただいて記録などを手伝っていただきました。前述の樹皮保護ネットチームは暖かい1日を過ごしたようですが、こちら調査チームはあまり日の当たらない森の中、一日中まだ融けきらぬ雪の上にいたものでちっとも暖かくありませんでした。同じ知床でも春の気配も冬の気配もまだまだ交じり合っているこの4月です。
■ウトロ小中学校周辺の電気柵設置
先週除雪したウトロ小中学校周辺に、電気柵を設置しました。電気のラインを張っていく作業などをボランティア1名の方に手伝っていただきました。春先は雪解けの状況に左右されるため、ボランティア活動の予定も立てづらく、いざやろうとするといろいろなことが重なってしまいます。そんなときでも快く引き受けてくれるボランティアの皆さんにはいつも感謝に耐えない気持ちでいっぱいです。
ボランティアさんからひとこと:
・遊び気分ではないつもりだし、真剣にがんばろう!と思ってはいたものの初めて履くスノーシューや誰もいない森の中についワクワクしてしまいました。そんな気持ちですが、また参加させてもらって良いですか?(M・Sさん 女性 20代 愛知県)
・5年も前に巻いたネットにしては、大幅に手直しする必要があった木(ネット)が少なかったのにはびっくりです(一部を留め直したりした木は多かったけれど)。(M・Aさん 女性 30代 北見市)
・ヒグマ対策の電気柵を設置していたとき、クマの棲み処内に人が住んでいることをつくづく実感させられました。また、長年かけて生長した樹がエゾシカによってたかだか数ヶ月のワンシーズンで枯死させられている状況をみると複雑な思いを感じます。今回もボランティアで実際に活動して、゛森と野生動物の知床゛が抱える問題を自分の中で実態を持ったものとして色々と考えさせられました。知床の自然を維持するのにこれからも多少なりとも役に立てたらと思います。また次回もよろしくお願いします。(S・Yさん 男性 20代 北見市)