ボランティア活動報告 2007年8月30日〜9月1日
実施日:2007年8月30日〜9月1日
今回の活動には道内から3名、神奈川県と福岡県からお一人づつの参加がありました。天候にも恵まれれた3日間、支柱作りや防風柵の改修、除草作業などでご協力をいただきました。
知床でのボランティア活動には、年に1回、数年間に1回のペースでお越しいただいている方もたくさんいます。たとえ一日だけの短い期間の活動でも、皆さんが携わった活動のひとつひとつは、それぞれいろいろな形となって知床の未来へと引き継がれていっています。
ただ、そんな大きなことを考えなくても、知床の空の下で汗を流したことを、みんなでお弁当を食べたことを、そんな知床で過ごした時間をたまにでも思い出していただけることがあればうれしいです。
活動内容:
■支柱作り・運搬
恒例となった感のある支柱作りです。切り出した丸太の皮を剥き、防腐剤を塗る作業です。ボランティアの皆さんに作っていただいた支柱は、防鹿柵などの支柱として活用されています。この6月と今回の活動で作った支柱数十本は、9月6日に行われる「日本植木協会」の森づくり作業での防風柵設置の資材として使われ予定です。
■防風板改修
いつか物は壊れます。その見回りと修繕も大切な仕事のひとつです。今回は、6年前に設置した防風板が老朽化してきたため改修作業を行いました。これで今後数年間は、この防風板が付近の苗木たちを吹き付ける風や雪から守ってくれることとなるでしょう。もちろん使った柱などの資材は、ボランティアさんの手によって作られたものです。
■苗畑の除草作業
8月も末になると苗畑の苗木たちは雑草に覆われてしまいます。スタッフ数人では気の遠くなる草むしりも、ボランティアの皆さんのご協力があればこそはかどる作業のひとつです。
ボランティアさんからひとこと:
・ずっと天気に恵まれて、気分よく作業をすることができました。2度目のボランティア活動で、作業の内容が少しずつ見え、以前よりスムーズに参加できたことがうれしかったです。自分たちがこなした作業が役立っている光景を見ると、「またがんばろう!」という気持ちになれます。お世話になりました。また必ず来ます。(H・Yさん 女性 20代 帯広市)
・支柱の立て直しは大変でした。錆びた5寸釘を取るのは難しかった。穴を深く掘って支柱を立てる作業をしてみて感じたのは、昔、家などを作るのにはそういう方法でやったんだなあと思いました。大変だけどいろいろ勉強になりました。(M・A 女性 30代 神奈川県)
・今日の仕事は防風柵の支柱の立て直し。穴を掘ったり、長い釘を打ったりとなかなか大変。4月、6月、今回とそれぞれ新しい作業だったが、それらがだんだん結びついた。6月に作った支柱が今日使われ、なんだか嬉しかった。また今日も新しい仲間に出会い嬉しかった。草原の中での弁当はおいしかった。オホーツクに沈む夕陽も素晴らしかった。(N・T 男性 60代 北見市)
・林内や道路脇に咲いているハンゴンソウの花がきれいだった。(W・T 男性 60代 別海町)
・3日間ボランティア活動をしましたが、夏休みに田舎のじいちゃんの家に行って過ごすような気分になれました。普段しないようなことや行かないような場所での作業では、発見がいっぱいありました。何よりよかったのは、愉快な仲間たちとの出会いです。また参加させてもらおうと来年の予定に盛り込みました。(O・Mさん 男性 20代 福岡県)