ボランティア活動報告 2007年11月10日~11日
実施日:2007年11月10日〜11月11日
もう冬間近の知床は平地でもうっすら白く雪が積もっています。そんな季節のなか、今回は網走や帯広など道内から、また東京や埼玉などからも10名のボランティアの皆さんが集合し、植樹や資材の片付けなどの作業に汗を流していただきました。
今回お集りいただいた皆さんは、何度もこのボランティア活動に参加している方だけでなく、中には同僚や友達に誘われて初めて知床のボランティア活動に参加した方もいます。そんな初めて参加した方が、また来たいと思えるような活動を今後も続けていければと思います。
寒い中での作業でしたが、皆さんありがとうございました。
活動内容:
■植樹作業
今回は、2日間にわたり広葉樹の植樹作業を行いました。もちろん場所は、シカに食べられないように防鹿柵の中に植えました。2日間で植え付けた苗の数は、オヒョウ、ハルニレ、ヤチダモなど10種276本、これもたくさんのボランティアの皆さんの協力なしにはできない数字です。森の番人、スタッフも感謝しきりの2日間でした。
■資材の片付け作業
植樹の合間を縫って、森の番人とともに何人かの皆さんには、資材の片付け作業にもご協力いただきました。支柱用の丸太などを、雪に埋もれさせないために回収して資材小屋に収納する作業です。そしてどの丸太も加工から今回の運搬までたくさんのボ
ランティアの方の協力を得て作られたものばかりです。これら資材は、今後防鹿柵の支柱などとして大事に使われていきます。
ボランティアさんからひとこと:
・今回初めてボランティアに参加しましたが、それは単に奉仕ということだけでなく、自分自身の森に対する意識の変化をもたらしてくれました。今回植えた木々が数百年後に大きく育った姿を想像すると、森を守っていくことの大切さを感じます。(N・Mさん 女性 20代 帯広市)
・去年のネット巻き作業からちょうど一年ぶりの参加です。春に床替えした苗木を別の場所に連れて行って植え替えしました。自分が昨年の春に植えたかもしれない苗木たちに再会できたことがとても懐かしく、また、壮大で地道な植樹作業の流れを実感すること
ができて良かったです。 (A・Mさん 女性 40代 東京都)
・知床の森づくりに貢献できてうれしかったです。(K・Yさん 女性 20代 帯広市)
・思いのほか気温が高いのが印象的でした。ある意味厳しい環境を体験したいという気持ちもあったので。森の番人の話は参考になりますね。ありがとうございました。(N・Tさん 男性 30代 帯広市)
・観光で来ていただけでは行けない場所で森林再生作業のお手伝いができてとても満足です。山を見ながら作業をして癒されました。他のボランティアの方々とも楽しく交流しながら、有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。(A・Mさん 女性 20代 帯広市)
・今まで知床の山に登ったことは何度かありましたが、植樹などの作業は初めてだったのでとても勉強になりました。特に森の番人の話は、どれも知らなかったことばかりでした。質問にも丁寧に答えていただき、本当にためになりました。(S・Kさん 男性 20代 網走市)
・いろいろ教えてもらい勉強になりました。ありがとうございました。(S・Yさん 女性 30代 網走市)
・今回は大勢の方が参加し、ボランティア活動もさることながら交流も楽しめました。植樹作業は、苗の掘り取りに手こずるなど少し反省点もありましたが、楽しみながら行えました。自分たちが植えた木が数十年後にどうなっているかが、さながら見えるタイムカプセルのようでとても楽しみです。今回もありがとうございました。なかなか知床まで来る機会がとれませんが、また来たいと思います。(M・Tさん 男性 30代 埼玉県)
・知床の2日間は、とても楽しい時間でいい思い出になりそうです。ヒグマの姿を見れなかったのは、とても残念ですがまた来年チャンスを見つけて知床に行こうと思っています。(I・Yさん 男性 30代 帯広市)
・はじめての知床で、はじめての人たちと、はじめて木を植えました。作業に没頭する合間、周りを見渡して伸びをするのがとても気持ち良かったです。ちゃんと育って、この場所がずっと残ってくれるといいなぁと思います。とても良い時間を過ごせました。ありがとうございました。(A・Kさん 女性 20代 帯広市)