第12回しれとこ森の集い開催報告
実施日:2008年10月19日(日)
毎年恒例、斜里町主催「しれとこ100平方メートル運動の森・トラスト」の交流事業「しれとこ森の集い」が開催されました。この森の集いでは、全国の皆さんからの寄付で買い取り守られた「100平方メートル運動地」に、運動参加者の皆さんや地元斜里町の皆さんの手によって知床にかつてあった森を復元するための植樹活動が行われています。
今年の森の集いは12回目(植樹祭としては34回目)となりますが、時期を9月から10月に変更して開催されました。季節を少し後にしたことで、これまでの針葉樹の植樹からこの運動で育てている広葉樹の苗を植えることができるようになりました。今年は、地元斜里町や道内・本州からお集まりいただいた約100名の方の手によって、カシワやハルニレなど広葉樹14種類、約200本の苗木が知床の大地(防鹿柵内)へと植え付けられました。
午前中は、ふたつのコースに分かれての森歩きを行いました。ひとつは森の番人の案内で、この知床で行われている森づくりの様子を見ながらの森歩きです。10月にしては暖かい陽気の中、のんびりと知床の森を歩きました。
もうひとつは、子ども向けのネイチャーゲームとオリジナル手ぬぐい作りのコースです。森を歩き、かつての開拓家屋跡などを見学した後に、子どもたちは拾った落ち葉に絵の具をつけて、思い思いに自分だけの手ぬぐいを作りました。
10年後、20年後、今日植えた木々たちが、そして知床の森がどうなっているかたまにでも思い出していただけることがあればと思います。今はまだ小さな木々たちですが、数百年先に広がる森へと向かう初めの一歩になってくれることと思います。
お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。これからも知床の森づくりをよろしくお願い
いたします。