2008年度しれとこ100平方メートル運動地森林再生専門委員会議開催
実施日:2008年12月4日(木)~5日(金)
「100平方メートル運動の森・トラスト」(斜里町主催)は、知床の開拓跡地に森を復元すること目的としたトラスト運動です。この運動での森林再生(森づくり)の方針や計画は、地元の有識者や植物・動物の専門家で構成される専門委員によって議論され、方向付けられています。12月上旬の2日間、今年度の森林再生専門委員会議が開催されました。
初日、委員と環境省や林野庁などのオブザーバーの皆さんは森の番人の案内で森づくり作業地を巡り、今年実施した作業の成果と現状を確認していきました。その他にも隣接する国有林で設置中の防鹿柵や運動地内で現存する最後の開拓家屋の改修状況など、知床の森を守り伝えていくために進められているこの一年の動きを目にしていきました。
翌日の会議本番では、今年度の結果や課題、来年度の作業計画、そして知床の森づくりの前に立ちはだかるシカの問題などについての話し合いが行われました。
このように現場のスタッフだけではなく、それぞれの専門家の立場からの意見が集約され、知床の森づくりは進められています。今後もシカとの戦いは続いてはいきますが、そのなかでもより良い森づくりの方向へと進んでいきたいと思います。(会議の内容や今後の作業方針などは、来年6月に発行される「しれとこの森通信」
誌上にて、100平方メートル運動参加者の皆さま
へお知らせいたします)
皆さまの寄付によって支えられているこの運動は、数百年先の未来の森を目指して時勢の潮流に流されることなくこれからも続いていきます。ご支援・ご協力の程よろしくお願いいたします。