旭山動物園にて 大型パネル「しれとこシカ絵巻」展示作業
実施日:4月25日~26日
旭山動物園に今春オープンする「エゾシカの森」の施設の一角に、知床のシカについて展示をさせていただけることになり、パネル制作・展示作業に行ってきました。
今回作ったのは、たて約1メートル、よこ3メートルの大型パネル「しれとこシカ絵巻」です。知床で暮らしていると、シカを見ない日はほとんどありません。シカが常にそばにいる生活はどんなものなのか、野生のシカが私たちの暮らしの中を普段どんな風に闊歩しているのかを知ってほしくて、このパネルを作りました。
「玄関前で出産していた」「お墓のお供えの花を食べていた」など、スタッフが実際に見聞きしたシカにまつわるエピソードを、絵本作家あかしのぶこさんの全面的協力を得てイラスト化するという構想、そして絵具・図工セットを携え現地入りしたのが25日。園長机のある部屋を、二日間にわたって占拠しての作業となりました。
キリンだ!オオカミだ!と、鼻息フガフガ、すきあらば部屋をとび出し園内を駆け回ろうとするスタッフ達でしたが、いったん作業に取り掛かると、【伝えたいこと】が次々とあふれ出し、時間を忘れて作業に没頭。参加したスタッフ6名全員が七転八倒しながら真夜中まで頑張った甲斐あって、26日夕方にようやく完成いたしました。
旭山動物園を訪れた人が、いま知床で起きていることについて少しでも関心を持ってほしいという思いをつめこんだ「しれとこシカ絵巻」。1人でも多くの人に見ていただければと思います。
このような素敵な機会を下さった上、なかなか進まない私たちの作業を温かくサポートしてくださった旭山動物園のみなさん、どうもありがとうございました。(担当:加藤)