首輪を探して
実施日:2009年6月9日
知床には、生態調査用に首輪を装着したヒグマがいます。
この首輪は人工衛星からの電波を受信する機械(GPS)やメモリー、バッテリーなどを内蔵し、ヒグマがどこにいるのかを数時間おきに記録する仕組みになっています。ヒグマに装着した首輪が何かの拍子で外れてしまうと、とても高価なため、回収に行くことになります。
先日、落ちた首輪を回収するため山奥に分け入りました。大まかな場所は分かっていますがピンポイントではないので、予想地点まで行ってからさらに探します。冷たい沢を何回も渡渉しながら遡り、道なき急峻な斜面を藪こぎし、ようやく見つけることができました。
普段は地図上で居場所を推測しますが、現地へ行ってみてヒグマの暮らしを少し垣間見た気がしました。(担当:能勢)