講演会開催報告「マッコウクジラの生態」
特別講演会「知床羅臼沖・根室海峡におけるマッコウクジラの生態」
実施日:2009年9月17日(木)
会場:知床国立公園 羅臼ビジターセンター
知床クジラの会や当財団など8団体で構成している「知床・海と森の生物多様性保全協議会」の主催で、長崎大学の天野教授による特別講演会を羅臼ビジターセンターで開催しました。
マッコウクジラの一般的な社会構造に関するお話しの後、天野教授の研究グループが2007年以降、知床半島の羅臼町側で行なっているマッコウクジラ研究の成果のうち、1)セオドライトによるマッコウクジラの分布調査、2)エコロケーション音から推測されるマッコウクジラの採餌行動、3)根室海峡のマッコウクジラの社会構造、の3点について詳しくお話しいただきました。
根室海峡にやってくるオスのマッコウクジラの一日の行動、餌の探し方や追跡方法、さらに個体間の関係などについて、今まさに解明されつつあるホットな内容を参加者全員が堪能しました。
天野先生、約1ヵ月に及ぶ長期調査の最終日でお疲れのところ、長時間ご講演いただき、本当にありがとうございました!
(石名坂/羅臼地区事業係)