道東自然系施設ネットワーク相互研修事業 インタープリター講習会(初級編)に参加しました
実施日:2009年12月2日(水)
道東自然系施設ネットワークの相互研修事業として、インタープリター講習会が厚岸町本の森情報館で開催されました。
ネットワーク加盟施設のうち、今回は9つの施設から12名の参加者が集まり、知床自然センターからも3名が参加しました。
先ず、同情報館の研修室でインタープリテーションとは何か?という概論を学びました。
インタープリテーションとは『自然・文化・歴史(遺産)などのテーマについて、分かり易く人々に伝えること』だそうです。
『単に知識や情報を伝達するのではく、聴衆に知る楽しさを伝えて啓発する』ことが目的であり、そのためには様々な工夫が必要なことを学びました。
その後、インタープリテーションを行う上での工夫について、実際に体験させてもらいました。
① 情報収集
講習の場を図書室に移し、各自割り当てられたテーマについて膨大な書物の中から使える情報を集める作業を行いました。
これまで私は、科学図鑑などを調べるだけで満足していましたが、
最初に広辞苑を調べたり、様々なジャンルの書棚を探すことで幅広い情報を集めることが出来ることを学びました。
② 小道具作り
研修室に戻り、お客さんを引き付ける上で小道具が大きな武器になることを学びました。
各自割り当てられた鳥について、実物大の平面図を作ったのですが、
上空高く飛んでいるトビが、目前にするととても大きいことや
オオジシギの重さがノート1冊分とほぼ同じであることに、とても驚きました。
こうした驚きから、彼らの生態について話が広がると、インタープリテーションの効果は倍増することが体験できました。
また、お客様に示す物を作る際は、実物を忠実に再現しなくてはならず
そのためには、骨格や羽のつき方など細部にわたる知識が必要なことが身にしみました。
これまで自然センターなどでお客様相手にレクチャーした経験を持つ私ですが
自分の未熟さを痛感すると同時に、大変刺激を受けた一日になりました。
(担当:山野)