冬の運動地
2010年1月15日(金)
年が明け今年初めての運動地の巡視を行いました。
知床自然センターから知床五湖までの約900ヘクタールの運動地には、大小の防鹿柵や防風板、その他いろいろな作業地が点在しています。そのそれぞれを歩くスキーやスノーシューを履いて巡っていきます。
今回の巡視では、大きな異状は見つかりませんでした。しかし、これからが冬本番です。冬は雪や風の影響で最も野外の施設が壊れてしまう可能性が高いため、今後も引き続き巡視を続けていく予定です。
下の写真は、知床自然教室の舞台となっているポンホロの風景です。夏は子どもたちでにぎやかだった草原も、今はシカがにぎやかな雪原に変わっています。
草原状になったポンホロは、山と海からの風が吹き抜けるため、なかなか雪が深く積もりません。そんな雪の少ないところにシカはエサを求めて集まってきます。
写真のぼこぼことしたことろは全て、ササを食べるためにシカが雪を掘り返した跡です。毎年、ササは食べられ続けるため、ポンホロのササの高さは年々低くなる一方です。
この雪の下のササ原を自然教室の子どもたちは便所の目隠しとして使っています。そして、その目隠しも年々低くなっています。
真っ白なポンホロを見つつ、夏の便所問題を考
えてしまう一日でした。
(担当:松林)