防鹿柵の補修作業。
2010年1月30日(土)
ボランティア二名の方にご参加いただき防鹿柵の補修作業を行いました。
先週の作業の際に、防鹿柵の柱が一本傾いているのを見つけました。今は雪が深く降り積もっているためすぐに倒れることはないと思われるのですが、知床の冬は何が起こるかはわかりません。
もしこの先強い風や雪が吹き、柵が倒れたら、柵の中に育つ小さな木々はシカに食べられてしまうでしょう。それは木の命が失われるだけではなく、この木々を守り育てるためにご協力いただいたたくさんの皆さんの時間と労力を無駄にしてしまうことを意味します。
この日は、万が一に備え、ひとまず雪が解ける季節までは倒れないように、柱の前後に斜めに支柱を入れる仮補修を行いました。雪の中での仕事では、釘やペンチなどの道具を落とさないように慎重に作業を進めます。最後に柱がぐらぐらしないか確認して作業は終了です。
雪が解け、柵の中に育つ木々の葉が芽吹きだすころ
に、本格的に傾いた柱を交換する作業を行う予定です。
(担当:松林)