第14回しれとこ森の集い開催報告
実施日:2010年10月17日(日)
知床の開拓跡地を原生の森に戻す取り組み『100平方メートル運動の森・トラスト』のイベント、「しれとこ森の集い」が開催されました。
このイベントでは、全国の皆さんからの寄付で買い取った土地「100平方メートル運動地」に、運動参加者と地元斜里町の皆さんの手によって、知床の森を復元するための植樹が毎年行われています。
午前中は、ふたつのコースに分かれての森歩きを行いました。ひとつは森の番人の案内で、知床の自然とこの森で行われている森づくりの様子を見ながらの散策です。10月にしては暖かい陽気の中、森のこと、動物のこと、開拓のことなどを森の番人の解説付きで秋の森を歩きました。
もうひとつは、子ども向けのネイチャーゲームのコースです。ドングリやヤマブドウの実を見つける自然のビンゴゲームや落ちている葉っぱの大きさ比べなど、参加した子どもたちは、足の下から頭の上まで隅々まで目を凝らして知
床の森を歩く時間を過ごしました。
午後からは、植樹祭です。地元斜里町や道内・本州からお集まりいただいた約130名の方の手によって、カシワやハルニレなど広葉樹14種類、約230本の苗木が知床の大地(防鹿柵内)へと植え付けられました。今年は北海道ユネスコ協会の皆さんにも多数参加していただきました。
10年後、20年後、今日植えた木々たちが、そして知床の森がどうなっているかたまにでも思い出していただけることがあればと思います。今はまだ小さな木々たちですが、数百年先に広がる森へと向かう初めの一歩になってくれる
ことと思います。
お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。これからも知床の森づくりをよろしくお願いいたします。
(担当:松林)