「第5回知床森づくりの日・秋」実施報告
実施日:2011年9月22日(木)~26日(月)
知床の開拓跡地を原生の森に戻す取り組み『100平方メートル運動の森・トラスト』。この運動の一環として、全国から集まった皆さんと合宿形式で森づくり作業に打ち込む「第5回知床森づくりの日・秋」を開催しました。
今回は、遠くは高知や大阪など道外から5名の方と道内2名、計7名の皆さんにご参加いただき、台風一過の秋晴れの空のもと、防風柵の設置や苗木を育ている畑の床づくりなどの作業のお手伝いをいただきました。
知床の森づくりはたくさんの皆さんに支えられています。今回も小さい木々を風から守る防風柵が2基完成し、苗畑でも新しく種をまく準備をほぼ整えることができました。
ご参加いただいた皆さんには、森づくりだけではなく、作業地から見える知床の山々やエゾシカやオジロワシなどの動物たち、そして宿舎での合宿生活も楽しんでいただけたのではないかと思います。
皆さん、ほんとうにありがとうございました。ぜひまた知床にいらっしゃってください。お待ちしています。
■参加者の皆さんからひと言:
・初参加で人見知りの性格なので、最初はどうなるかと思いましたが、皆さん気さくで楽しかったです。終わってみて、大変だった作業ももうできなくなるかと思うとさみしいです。皆さん、何回も来ている人が多いのが良く分かりました。
いちから何もかもやっていく大変さを知り、「生きている」っていうのを実感しました。絶対また来ます。(N・Kさん 20代 男性 高知県)
・知床のボランティアに参加するようになって、自然保護全般に興味を持ち、自分に何ができるかを考えるようになりました。一人の力はとても小さいですが、これからもほんの少しでもこういった活動に関わりたいと思っています。(M・Mさん 50代 女性 東京都)
・今回は途中からの参加になってしまったため、防風柵の設置に関われなかったことが残念でした。ただ、完成した柵を見て、10人くらいで2日間の仕事をすると、大きな仕事になるんだなと思いました。森の再生への小さな一歩ですが、皆さんといっしょに少しずつ進んでいきたいと思います。(H・Zさん 60代 男性 美幌町)
・4度目の森づくりイベントの参加ということで、少しばかり心に余裕を持って臨むことができました。経験した分だけ、技術も身につくものだなということを実感しました。スタッフのご配慮に感謝!(K・Mさん 50代 男性 札幌市)
・苗畑での草取りと根っこ取り、苗木を植える前の準備がこんなに大変なものとは想像していませんでした。何事であれ、前段取りの労力は目に見えないけれど、スタッフの皆さんは黙々とこなしてるんやろうと、頭が下がります。作業後の食事の席の楽しさはカクベツでした。(O・Hさん 60代 男性 大阪府)
・一見して自然が豊かに見える知床の森が、エゾシカの影響で実はたいへん深刻な状態にあるということを、こうしたイベントを通してたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。(K・Hさん 20代 男性 東京都)
・穴掘りや釘打ちなど日頃体験しませんが、森の番人のプロの技に接して、なるほど!の連続でした。また、日頃いかに体を使っていないかが分かりました。苗畑の根っこ取りは途中で終わってしまい心残りでした。もう一日ほしかったな。何事も始めるまでが大変なんですね。仕事がスムーズに進んで感動でした。宿舎での生活も「合宿」という実感があり良かったです。(O・Mさん 60代 女性 大阪府)