カツラの分布調査 2
2011年12月3日(土) 晴れ/くもり
先週に引き続き、岩尾別川沿いのカツラの木の分布調査を行いました。今回は、車と徒歩で川の左岸を中心にカツラの位置を確認していきました。
結果、先週の調査と合わせ、合計で163本のカツラを記録することができました。この岩尾別川は、1980年代に大きな増水が発生したり、古くから開拓や道路整備で人の手が入っていることから、おそらくその昔はもっと多くのカツラの木があったのではないかと推察しています。
また、今回の調査では、人の背丈や腰丈ほどの若いカツラの木を確認することができませんでした。これは他の広葉樹にも当てはまることですが、次世代の更新が行われていないわけではなく、今回もカツラの母樹や種子の散布を確認していることから、成長してもある程度の大きさになるとシカに食べられてしまうことも影響していると考えられます。
これら調査で得られた知見を今後の森づくりの参考として活用していきたいと思います。
冬を迎えた知床の森の中で、この秋にダイキン工業の社員ボランティアの皆さんなどにお手伝いいただき設置した防鹿柵もしっかりとその役割を果たしています。また春がきて、季節を繰り返すように、これからもたくさんの皆さんの手をお借りして知床の森づくりを進めていきたいと思います。