シカと森づくり
2012年3月5日(月) 晴れ
季節は3月となりましたが、知床はまだまだ雪の中、本格的な春まではあと2か月というところです。今回は、運動地内の各防鹿柵の見回りを行いました。
2月中旬にシカに侵入された防鹿柵は、その後かさ上げを行った結果、新たなシカの進入はありませんでした。ただ、依然として積雪は1.5m以上ありまだまだ予断は許さない状況です。
シカにとっても、これからがほんとうに厳しい季節です。秋までに蓄えてきた体のエネルギーもそろそろ尽きかけ、かといってそれを補充するだけのエサもこの時期の知床では得ることがままなりません。それでも生きていくために、雪の下のササを掘り返したり、木の皮をかじってこの季節を乗り越えていきます。
人もシカも春が待ち遠しい季節です。