岩尾別植生調査 調査区の設定
2012年6月14日(木)、28日(木)
昨年10月、ダイキン工業株式会社のボランティアの皆さんの助けを借り、エゾシカの影響から実生や稚樹を守り、岩尾別川の渓畔林の更新を手助けするために防鹿柵を設置しました。これから長い時間をかけて、植生は変化してゆくはずです。植生の変化の様子を調べるため、知床財団は防鹿柵内外の植生調査を開始しました。この調査には、東京農業大学生物生産学科の鈴木悌司ゼミに協力をいただいています。
6月の調査では、コンパス測量を行い防鹿柵内外に調査枠を設置し、実生や稚樹の大きさや葉の枚数の計測や、年齢の推定を行いました。詳しい結果の解析はこれからですが、柵内外の実生・稚樹の齢構成や種構成、現存量には差がありそうです。
早速、防鹿柵を設置した効果が表れてきているのでしょうか。今回設置した調査枠をベースに、これから防鹿柵内外の実生・稚樹の動きを詳しく見てゆく事になります。(担当:眞々部)