知床半島赤岩地区へ電気柵を設置
2012年7月6日(金)~7日(土)
羅臼町では昆布漁が真っ盛りで、昆布漁を営む家では自宅とは別に「昆布番屋」と呼ばれる建物に移り住み、家族総出(+アルバイト)で昆布の収穫から加工作業を行います。
知床半島の先端部に位置する赤岩地区でも昆布番屋が3軒あり、秋口まで作業を行っていますが、この赤岩地区は、毎年番屋周辺へヒグマが出没し作業が滞るなど、人とヒグマとの間に軋轢が生じていました。
ヒグマの高密度生息域である以上、起こりえる事ではありますが、自然環境だけを守るばかりでなく、昔からそこの自然を大事に活用し生活している人を守ることも重要な事だと考えます。(担当:遠嶋)
今回はその軋轢を解消し人とヒグマの共存を計るため、赤岩地区の番屋へ試験的に電気柵を設置することとしました。
この事例が成功した際には、人と野生生物が同じ自然環境を利用していくための方策の一つとして、他の漁業番屋へも積極的に周知していきたいと思います。
なお、今回設置した電気牧柵はアサヒビール株式会社様からの寄付金を活用しています。
詳しくは下記をご覧ください。