らうす自然講座~ルサ川のはなし~
2012年10月14日(日)
今年のらうす自然講座第1回は「ルサ川のはなし」です。
午前の講義ではタイトルそのまま、知床のダムがない川、ルサ川についてじっくり調べて解ってきたことを当財団職員から発表しました。
カラフトマス、シロザケの遡上や産卵の状況、オショロコマやヤマメ等の生息状況や、外来種ニジマスの脅威に関する話題では、参加した漁業関係の方などからたくさんの質問が飛び交いました。
ルサ川は水温が気温に影響を受けやすい河川だという事がわかってきたそうですが、夏場の水温上昇がオショロコマの生息を脅かしつつあるという点が印象的でした。講義のあとは、実際にルサ川へ行き、カラフトマスの産卵床を観察しました。
午後は、水温の上昇を防ぐ河畔林を育てるため、羅臼漁協定置漁業部会の皆さんと、植樹を行いました。20名あまりで植樹を行いましたが、さすが漁師の
方々、みなさんきびきびと動いて、ルサ川沿いのさけ・ますふ化場跡地はあっという間に50本のヤナギ類の稚樹の林になりました。(担当:眞々部)