こども環境ウォッチング in 北見
実施日:2013年1月10日
ウトロから約3時間の距離にあるオホーツク沿岸の町、北見市常呂で行われた「こども環境ウォッチング」で”野生動物と私たちとの関わりについて学ぶ”をテーマに環境教育授業を行いました。
参加者は、一般公募で集まった小学校4~6年生12名。午前中は、ネイチャーガイドさんによる野外散策だったとか。
外は氷点下。帰ってきた子どもたちのほっぺたは、真っ赤!でも、さすが子どもは風の子!笑顔満点、元気いっぱいでした。運動後のお昼、そのあとの今回の授業・・・90分間集中してくれるか一抹の不安がありました。
ヒグマの暮らしや人間との関わりについて優しく、そして鋭く伝える絵本「しれとこのきょうだいヒグマ ヌプとカナのおはなし」を柱に、本物のヒグマの頭骨や毛皮、糞内容物などが盛り込まれた当財団オリジナルのヒグマトランクキットをフルに使って進めていきました。すると、子どもたちは興味津々。絵本もじっくり聞いてくれ、クイズに答えるのも真剣です。
知床ほどではないにしろ、ヒグマは北海道全域に生息していますし、北海道を象徴する野生動物です。もちろん北見にもヒグマは住んでいます。北見の子どもたちがヒグマについての理解を深め、私たち人間との関係について考えるきっかけになってくれたら・・・子どもたちのきらきら光った瞳は何をとらえ、どのように心に届いたでしょうか?
「この毛皮や頭骨の多くは、人間との問題で殺されたもの。それを使わせてもらっているんだ。だから、大切に扱ってね。」
そう伝えると、みんな優しく大切に、そして真剣なまなざしでひとつひとつ標本に触れてくれたのが印象的でした。
(担当:喜内)