「第39回植樹祭」開催しました~準備から当日まで~
実施日:2013年10月18日(金)~10月20日(日)
斜里町主催の「植樹祭」は、今年で39回目を迎えました。
今年も準備作業のボランティアに道内および関東、関西から6名のボランティアさんが駆けつけてくれました。
前々から準備を進めてきましたが、植樹祭直前に苗畑から掘り起こした苗に縄かけ作業を行い、植樹場所まで車で運びました。
今年は、小型苗全13種計185本、中型苗全5種計5本、大型苗全2種計2本を移植します。掘り起こした苗の根回りには、当分成長可能な養分を保持させたまま、しかし余分な土は落として、縄をかけていきます。これがなかなか難しい!でも、その奥深さにだんだんとはまっていきます。そして、慣れたころ終了!
植樹会場準備で、大型苗移植場所に穴を掘ると、たくさんのセミの幼虫が!セミの抜け殻はよく見かけますが、それが動いているなんて・・・ちょっとびっくりしました。一生のほとんどを土の中で過ごすセミ。セミの幼虫は、ヒグマの大好物。無事に羽化できるのは、どのくらいでしょうか。
そして迎えた植樹祭当日。子どもを含め約65名にご参加いただきました。午前中は、子ども向けのプログラムと大人向けのプログラム(通称:森の番人ツアー)に分かれ実施しました。子ども向けプログラムは、木の葉を使ったかるたやネイチャーゲームなどを、大人向けプログラムは岩尾別川周辺の森の様子を森の番人の案内で紹介しました。
森づくりは、相手(自然)を知ることから始まります。「ただの木」から「気になる木」になってくれたら・・・。子どもプログラムにはそんな願いも込められていました。
今年は、準備・当日ともに天気に恵まれ、清々しい秋晴れのなか、100年後、200年後の知床の森を想像しながら小さな苗木を植えました。
知床連山の頂にはうっすらと雪が舞い降り、麓の黄葉とのコントラストがとても美しく、晩秋から冬への季節の移ろいを感じながらの作業でした。
(担当:喜内)