4日目(8月2日):探検の日 ~第35回知床自然教室~
今日は「探検の日」。目的地は、森深くにある秘密の水場。
6時半、朝食を済ませ、必要なものをザックにつめ込み、探検へと出発です。川を越え、背丈よりもあるササやぶをくぐり抜け、苔むした沼地をよけながら、森の奥へと分け入ります。途中、羽化したてのセミと抜けがら、シカのフンや足跡、木の幹に残るクマの爪痕やクマゲラのあけた穴など、そんな知床の生き物の気配を感じながら歩みを進めていきました。
お昼前、ようやく目的地に到着です。ここは山の中腹、知床の山々に降った雨や雪が地下を通って地面から湧き出してきています。そして、この水は、昔から知床で暮らす人々が生活するために利用していたという歴史もある場所です。
湧き出る水は手がかじかむほどの冷たさです。朝から歩き通しの子どもたちにはまさに恵みの水となりました。子どもたちは、水筒に水をくんだり、頭から水をかぶったり、濡らした手拭いで汗を拭ったりして思い思いに水場での時間を過ごしました。
帰り、途中道に迷ったりもしながらも、まだ日のあるうちにポンホロにたどりつきました。
この日の締めくくりは、五右衛門風呂。この風呂釜も開拓当時に使われていたものです。
そして、お風呂の水もポンホロを流れる沢から引いてきたもの。知床の水と歴史に触れた一日になりました。