5日目(8月3日):森づくりの日 ~第35回知床自然教室~
今日は「森づくりの日」。全員で知床自然センターの隣にある「森づくりの道」に向かいました。この道は、知床の森づくりを多くの人に知ってもらうために、この夏にできたものです。
この日の仕事は、道沿いにあるシカ柵の中のワラビ刈りです。実は、去年の自然教室でも同じ仕事をしています。この柵は、2年前の2012年にできましたが、これから森づくりを進めるための、まだまだ準備をしているという段階です。その準備こそが、刈っても刈っても伸びてくるワラビを地道に取り続けていくという仕事です。
中学生以上の子どもたちは、鎌を片手に次々とワラビの頭をはねていき、鎌を持たない子どもたちは、どんどんとワラビの頭を折り取っていきました。
何年か刈り取りを続け、やがてワラビの勢いが弱くなったころ、ようやくその影に隠れていた小さな木々が背を伸ばしていける環境が整います。数年後のその頃には、今年の自然教室の子どもたちもその年月分だけ大きくなっているでしょう。
夜、みんなで火を囲み、歌を歌いました。今晩が、ポンホロで過ごす最後の一夜です。