「第18回しれとこ森の集い」開催報告
実施日:2014年10月19 日(日)
10月の秋晴れの空の下、毎年恒例の「しれとこ森の集い」(植樹祭)を行いました。
地元斜里町や道内・本州各地から87名の皆さんにお集まりいただき、カシワやヤチダモ、イタヤカエデなど7種類42本の木々を知床の大地(防鹿柵の中)へと植え込みました。
これまでの「森の集い」では、片手で持てるサイズの小さな苗木をひとり2~3本ずつ植えていましたが、今回は高さ3~5mほどもある大きな木をグループごとに数本ずつ植えました。
知床の森づくりでは、シカが多く生息する環境の中で森を育てる方法として、この10数年間、大小様々な防鹿柵を作り、その中に木々(シカに食べられやすい広葉樹)を植え込む作業を続けています。
しかし、ここ数年で、それぞれの柵の中での植え付けはほぼ終わり、今後、柵内で木を植えるべき場所が残りあと少しという状況になっています。そんな現状に合わせ、今回の「森の集い」では、面積的にも少なく、そして人手が掛かる大きな木を植える作業を行いました。
たくさんの方々が参加する「森の集い」では、「グループごとに大きな木を植える」という初めての試みでしたが、当日適当に分けたグループにも関わらず、グループごとに子どもも大人もできることをそれぞれ協力し合って何本も木を植え込んでいくことができました。
そんな午後の植樹と午前の「森の番人」との散策や子どもたちのネイチャーゲーム、秋の1日はあっという間に過ぎていきました。
この知床の森での1日が、また新しい人と人との出会いのきっかけになっていれば、こんなにうれしいことはありません。
お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。これからも知床の森づくりをよろしくお願いいたします。
(担当:松林)
*「しれとこ森の集い」は、100平方メートル運動参加者と斜里町民の皆さんを対象に毎年開催しているイベントです。今年は、知床が国立公園に指定されて50年目、来年が世界自然遺産に登録されて10年目の節目に当たるため、それぞれの周年を記念する行事としても開催されています。