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2014年ウトロ小学校「環境教育授業」

環境教育授業をウトロ小学校で実施してきました。実施日と授業内容は11月6日に3~4年生は「ミズナラどんぐりの実なり調査」、12月8日に5~6年生は「ウトロの電気柵・市街地柵について知ろう」です。

 「ミズナラどんぐりの実なり調査」 対象:3、4年生

どんぐりカウント中!!

どんぐりカウント中!!

毎年継続的な調査をやってみたいというリクエストから、小学校の近くにあるミズナラどんぐり実なり調査を今年も実施しました。調査木2本の下に1m×1mで調査区を設定し、どんぐりのカウントやサイズを測ってもらいました。多い区画では800個のどんぐりが見つかりました。

調査した2本の木でも、どんぐりの大きさや数の違いに大きな差が出ることを子ども達は発見し、「どんぐりのなる量を増やすと実が小さくなるのかもしれない。」「どんぐりが少ない木は来年に力を残しているのかもしれない。」など多くの意見を発表してくれました。また、どんぐりの豊凶はどんぐりを餌としている動物にとっては死活問題であることなど勉強してもらいました。

 

 

 

「ウトロの電気柵・市街地柵について知ろう」 対象:5、6年生

電気柵撤去中!

電気柵撤去中!

ウトロの町は市街地柵(フェンス)、さらにウトロ小中学校は電気柵に囲まれています。それはなぜか。柵がなかった頃の町はどうなっていたかを勉強しました。授業後半には電気柵の仕組みを知ってもらい、実際に小中学校の周辺に張ってある電気柵をスタッフと一緒に撤去しました(春に電気柵は再設置します)。

流石のヒグマ授業を毎年受けている子ども達でさえ、市街地柵のなかった頃は「授業中に教室からグラウンドを歩くクマが見られたことがあった。」と聞いた時は、驚いていました。また、「毎年電気柵撤去などの作業を学校の周辺でやっているのは知らなかった。大変な作業だと思う。頑張ってください。」と感想をもらいました。

 

昨年のどんぐり調査ではどんぐりを見つけることさえ苦労するような不作年でした。その為、昨年と比較すると今年はかなりの豊作だということがわかりました。早くも来年のどんぐりの実なりの状況が気になります。来年の調査が楽しみです。続けていたらウトロの町中のどんぐりの豊凶は小学3,4年生に聞いたらわかる!なんて日がくるかもしれませんね。

昨年の授業風景https://www.shiretoko.or.jp/report/2013/11/1901.html#more-1901

 

(担当:土屋)

 

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