斜里高校で授業を行いました
日時:2015年6月24日(水)
地元斜里町にある、北海道斜里高等学校(以下、斜里高校)は、2011年に創立70周年を迎えた伝統校です。2004年度には、道内8校目となる総合学科に学科転換し、生徒の多彩な学びに対応する教育活動を展開しており、生徒一人一人の適性や興味、今後の進路希望などによって学ぶ科目を選択することができます。
私たちが斜里高校と関わらせて頂くようになって、もう10年以上にもなります。今回受け持った「知床自然概論」という科目は、地域の自然への理解と環境保全の意識を高めることなどを目的として始まりました。この授業は、様々な分野の専門家が外部講師として年間の講義を分担しています。今回、私たちは50分×2コマの授業を担当し、3年生15名の生徒が受講しました。
前半の50分は、シカの生態と食べ物、そしてどんな1年を過ごすのか、シカと森の関係について、本物の頭骨やパウチシート、そして映像を交えて説明しました。生徒の皆さんには、まるバツカードを持ってもらい、参加型で進めていきました。
後半の50分は、知床が世界遺産になるまでとなってから、開拓の歴史と100平方メートル運動の歩みやシカと森づくりの関係について、パウチシートや映像を交えて説明しました。
知っているようで知らない、知床では身近な動物であるエゾシカ。今回の授業が、生徒の皆さんにとって興味を持ってもらえるきっかけになればうれしいです。
「地元のこと」を「地元のいろいろな人」が「地元の子どもたち」に伝えるこの授業、ずっと続いてほしいと思いました。
(担当:喜内)