今年もクマ学習、実施しました。
6月18日(木)と6月24日(水)の2日間にわたり、羅臼町にある二つの中学校で1年
生と3年生を対象にクマ学習を実施しました。
羅臼地区のクマ学習は、2007年から中高一貫(中1・中3・高2)教育で始まったも ので、
昨年度からは幼稚園も、今年度からは小学校5年生も含めて行なうことになりました。
まず、中学1年生の授業の様子からご紹介します。
中学1年生のテーマは“ヒグマを知ろう”です。「ヒグマは普段何を食べているのか」などの
基本的な生態の学習から始まり、本物のヒグマの毛皮や頭骨を直接触りながら学ぶ
ハンズオンコーナーを設置したほか、羅臼町でのヒグマと人のお話しやヒグマの対処法を勉強しました。
締めくくりは、生徒たちにヒグマ対処法を実践してもらい、実際にヒグマに出会ってしまったらどうするか、体を使って学んでもらいました。
中学3年生は、1年生の時に学んだ内容を発展させ、“ヒグマの行動から学ぶ”をテーマに
学習してもらいました。
最初はヒグマの生態や調査手法、対策方法、実際に羅臼町で起こったヒグマと人との軋轢等を動画や
クイズで説明しました。その後、外に出てヒグマやシカなど野生動物対策用の電気柵を実際に
設置してみたり、電気柵に触れてどれくらいビリビリくる代物なのか自ら体験してもらったりしました。
どちらの学年でも真剣に授業に臨んでいる生徒たちの姿勢を見ることができ、講
師をしている私たちとしては、とても嬉しくなった一日でした。
生徒たちに教えたクマ学習での話が、羅臼町の家族団らんの中でも出てきたら、
これ以上の喜びはありません。
これからも、羅臼のクマ学習は続いていきます。
(担当:茂木)