羅臼小学校でクマ学習を実施しました。
9月9日(水)に羅臼小学校3年生と4年生、5年生を対象にクマ学習を実施しました。
3年生と4年生は、2学年合同での授業でした。「ヒグマは普段どこにいて何を食べている?」など基本的な学習から始まり、本物の毛皮などに触れるハンズオン、ヒグマに出会った時の“あいことば”など、順を追って学習しました。みんなにヒグマを見たことがあるか聞いてみると、半数以上の生徒が手を挙げました。さすが羅臼の子たちです。しかし、ヒグマがシカや蟻を食べることなどを紹介すると、3~4年生全員が驚いていました。身近な生き物であってもヒグマが何を食べているか、という基本的なことは実は意外と知らないものです。
授業の最後はヒグマのワークシートを配り、生徒全員にヒグマの絵を描いてもらったり、今日学んだ生態や対処法について書いてもらったりしました。
5年生のクマ学習では、“ヒグマを知ろう!”をテーマにヒグマの体の特徴など基本的な事についてスライドやパウチシート、本物の毛皮や頭骨を使って学びました。今年の羅臼小学校の5年生にとってクマ授業を聞くのは今回が初めてです。そして知床財団オリジナルの絵本「しれとこのきょうだいヒグマ ヌプとカナのおはなし」や、実際に羅臼であったヒグマと人の生活の間に起こった事例を通して、クマと人が上手く付き合っていくにはどうすればいいのかを一緒に学習しました。最後に、生徒たちには「ヒグマ新聞」を作ってもらい、今回の学習で学んだことを自分で考えながら書いてもらいました。
生徒たちにとって初めてのクマ学習でしたが、クイズがあれば積極的に答え、「ヒグマ新聞」も悩みながら一生懸命書いてくれました。
ヒグマとの距離が近い知床で暮らす子供たちが、クマ授業を通してヒグマとともに暮らす町について考えてくれたらと思います。
(担当:茂木、小川)