2日目(7月31日):野外生活の始まり ~第37回知床自然教室~
電気も水道もガスもトイレもない5日間が始まります。
そしてそこは自然のなか、普段の生活とはまったく違う毎日が待っています。
とくにここ知床は、たくさんの野生動物が住んでいる場所です。その中に「おじゃまする」という心構えを、出発する前にもう一度おさらいします。
そして、いよいよポンホロへと出発です。
ポンホロとは、かつての開拓地跡、いまは草原となっている自然教室の野外生活(キャンプ)の舞台です。
ウトロの街からポンホロまで歩いて向かう途中、道路や建物、電線、車、どんどん人工的なものはなくなっていき、最後に見えるのは、空、山、海そして森だけです。
ポンホロについてからは大忙しです。テントを建て、かまどを作り、トイレの穴を掘り、水をくんできて、わかします。どれもこれから生きていくためにやらなければなりません。
この日の気温は30度。休み休み生活の準備を整え、夕方には食事作りができるようになりました。
かまどに薪(まき)をくべ、それぞれ班ごとに夕食を作ります。初めての野外での食事。こんな生活があと4日間続きます。
ご飯を食べたら、あとは寝るだけ。まっくらな知床の夜。頼りはヘッドランプの明かりだけ。
野外生活の始まりです。