4日目(8月2日):森づくりの日 ~第37回知床自然教室~
雨は夜更け過ぎにはおさまり、まだ雲は残るものの遠目には何事もなかったかのような朝を迎えました。それでもやはりいくかのテントは雨漏りをしたり、あたりの草むらやかまども水浸しになっています。
もともと今日は、森の奥の滝を目指す「探検」を予定していましたが、川の水かさも増していると思われることから、予定を変更して「森づくり」を行うことにしました。
朝食を済ませ、さっそく森づくりの現場へと向かいます。そこは、知床自然センターのすぐ隣でこの何年か自然教室でワラビを取り除く作業をしている「森づくりの道」です。
森を抜けると道路や車、そしてたくさんの人たちがいたりします。まだ3日目の野外生活ですが、久しぶりに人間の世界に足を踏み入れました。
今日は、「森づくりの道」にあるシカ柵の中のワラビを取り除く仕事をします。シカが入らないように囲った柵の中には、たくさんの小さな木を育てていますが、それ以上にワラビが大きく茂っています。そこで毎年自然教室では、木々が育ちやすくなるようにこのワラビをむしったり鎌で刈ったりしています。
そして、毎年毎年取り除かれるワラビは、だんだんと小さくなり、一方、木々は大きくなってきています。
一年に一回の森づくりのお手伝いでも、しっかりとその成果があらわれてきています。
ポンホロに戻ってからは、恒例の五右衛門風呂。今年は鉄製の風呂釜だけではなく、木製の風呂も登場しました。もちろんどちらも開拓当時に使われていたものです。
そんな開拓の歴史も感じながら、知床の青空のもと、全員がこのお風呂で汗を流しました。