防鹿柵の補修を行っています
実施日:2016年9月2日(金)
9月に入り、知床は夏が終わってすっかり秋になっています。日中の気温が20℃に満たない日も出てきました。
この日は2003年に建てた防鹿柵の補修を、ボランティアの方と一緒に行いました。
この柵は木柱と金網で作っています。柵を設置してから13年が経過し、腐って根元から折れてしまった木柱が目立ってきました。まだ柵が倒壊する心配はありませんが、長い目で見ると、折れる木柱はこれからますます増えていきます。そのため現在、木柱と木柱の間に鉄柱を立て、木柱が折れても柵が倒れないようにする作業を進めています。
立てる鉄柱は長さ4mで、このうち1mを地面に打ち込みます。長い鉄柱を人力で打ち込むのは一苦労です。背の高い三脚を立てて、打ち込み器を吊り上げ、打ち込み器の自重とスタッフの腕力を利用して鉄柱を地面に打ち込みます。
その柱の数は約340本!全て人の手で行っているため、数年かけて作業を完了させる予定です。今年は、100本の鉄柱を立てるのが目標です。
本格的な冬が始まる前に、作業を進めていきます。
(担当:森)