「第20回しれとこ森の集い(植樹祭)」開催報告
実施日:2016年10月16日(日)
秋晴れの下、20回目となる「しれとこ森の集い(植樹祭)」を開催しました。
今年は、地元斜里町や道内・本州からお集まりいただいた皆さんとスタッフ合わせて約80名の手によって、トドマツの苗木191本を知床の大地へと植え付けました。
「森の集い」は、100平方メートル運動の現場をたくさんの皆さんに体験していただくために毎年開催しているイベントです。植樹祭としては、1977年の運動開始当初から数えると通算で42回目の開催になります。
まるまる1日を使っての「森の集い」。午前中は、ふたつのコースに分かれ、それぞれ秋の知床の森の中で過ごしました。
ひとつは森づくりに携わる知床財団スタッフと歩く散策コース。森づくりの様子だけではなく、今なお残る開拓当時の建物や水道の跡など人の歴史をひも解きながら、この時期にしては暖かい知床の森の中を歩きました。
もうひとつは、子ども向けのネイチャーゲーム。子どもたちは、落ち葉を使ったカルタ取りや例えば「何かきれいなもの」というヒントを頼りに森の中を探索する宝探しなどをしながら楽しい時間を過ごしました。
そして、午後は植樹祭。今回の植樹の会場は、特に柵で囲われたりはしていません。そのため、植樹用の苗木は、シカに食べられにくいトドマツだけを準備して植えていただきました。
10年後、20年後、この日植えた木々が、そして知床の森がどうなっているかをたまにでも想像してもらうことがあればうれしい限りです。
お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。
これからも知床の森づくりをよろしくお願いいたします。
(担当:松林)