羅臼の小学校でちょっと特別なクマ授業を実施しました
先日、今年度最後のクマ授業を羅臼町内の小学校で実施しました。
この小学校では、この夏学校の近くでのヒグマの出没が相次ぎ、子供たちもヒグマの追い払いを目撃することもありました。
この日授業を受けた5年生は、ヒグマの生態についてや実際に出会ってしまったらどのように対処したらいいのかということを楽しみながらも真剣に聞いてくれていました。
そして実はもう一つ、この日の授業は特別な授業でもありました。
羅臼町では、2007年から羅臼町内のすべての中学校と高校でのクマ授業を行っていますが、この日メインで授業を行ったスタッフは、羅臼の中学校と高校でこのクマ授業を受けて育った羅臼出身の21歳のスタッフでした。
羅臼でクマ授業をはじめて10年、クマ授業を実際に受けて育った人材が、これからの羅臼の子供たちにクマ授業を行うことは、実は今回がはじめてでした。
自分も受けてきた授業を目の前の羅臼の子供たちに、何とかわかりやすく伝えようと頑張って話している新人スタッフを見ていると、この10年の様々な授業が思い出されました。
知床財団がここ知床で活動を続けていくことで、このような繋がりがこれからも続くなら、こんなに素敵なことはありません。今回の授業を一人でちょっと特別な感慨に浸りつつ聞きながら、そんなスタッフたちとずっとこの活動を続けていきたいと改めて感じました。 (担当:坂部)