イチゴ風味の飲むヨーグルト容器
下の写真は7月18日に国道334号線知床横断道路で撮影されたものです(斜里警察署提供)。
子グマの鼻先にあるものはイチゴ風味の飲むヨーグルトの容器です。おそらく、国道を走る車からポイ捨てされたものと思われます。捨てた当事者にとっては何気ない行為かもしれませんが、この体験が子グマの記憶の片隅に残っていれば、「道路に行けば、食べ物にありつけるかも」とふと思い出すかもしれません。
野生動物にとって食べることは生きることです。中でもヒグマは食物に対する執着心が強く、食べ物を手に入れた場所に再び戻ってきたり、居座ったりすることはよくあります。
ごみのポイ捨てはどこであってもあるまじき行為ですが、さらにそれを野生動物が口にすれば、それは間接的な餌付行為にあたります。
野生動物が道路を餌場と学習してしまった場合、それは人にとっても動物にとっても、決して良い結末とはなりません。
どうか、ゴミを捨てないでください。直接・間接問わず、野生動物には食べ物を与えないでください。
(知床財団事務局長 増田)