4日目(8月2日):森づくりの日 ~第38回知床自然教室~
今日は「森づくりの日」。全員で知床自然センターの隣にある「森づくりの道」に向かいました。
この日の仕事は、道沿いにあるシカ柵の中のワラビ刈りです。ワラビ刈りと言っても食べるために刈り取りわけではありません。
知床では、シカの食べないワラビばかりが茂り、その陰に隠れて他の植物がなかなか育たない状況が続いています。そこで、5年前からまずは柵で囲ったこの場所でワラビを刈り取って他の木や草花が育つ環境を取り戻そうという作業を進めています。
それから5年間、ようやくワラビの勢いが弱くなり始め、今ではこれまで隠れていた小さな木々がその姿を見せるようになっています。今年も43人の力でワラビをたくさん刈り取ることができました。さらに数年後には、今はまだ小さな木々ももっとその背を伸ばしていることでしょう。
この日の締めくくりは、五右衛門風呂。もうひとつの木枠の薪風呂のどちらも開拓当時に使われていたものです。知床の空の下、シャワーもせっけんもないお風呂ですが、全員が4日間の汗を流しました。