2日目(7月31日):ポンホロ入り、野外生活。 ~第39回知床自然教室~
電気も水道もガスもトイレもない5日間が始まります。
そしてそこは自然のなか、普段の生活とはまったく違う毎日が待っています。とくにここ知床は、たくさんの野生動物が住んでいる場所です。その中に「おじゃまする」という心構えを、出発する前にもう一度おさらいします。
準備を整え、いよいよポンホロへと出発です。
ポンホロとは、かつての開拓地跡、いまは草原となっている自然教室の野外生活の舞台です。
漁村センターからポンホロまで歩いて向かう途中、道路や建物、電線、どんどん人工的なものはなくなっていき、最後に見えるのは、空、山、海そして森だけです。
この日の気温は32度。北海道にしては暑く、強い日差しが照り付けます。日陰を探し、休み休み歩みを進め、ポンホロへとたどり着きました。
そして、ここからが本番です。テント立てやかまど作り、トイレの穴掘り、どれもこれから生きていくためにやらなければなりません。
青空と太陽の下、こまめに休み、水分を補給しながら、生きる準備を進めます。
自然教室2日目にして、木陰のありがたさ、その木陰をつくる森のありがたさを実感します。
夕方にはすべてが整い、ようやく夕食作りが始まります。
野外生活が始まりました。