4日目(8月2日):森づくりの日。 ~第39回知床自然教室~
今日は「森づくりの日」。
朝ごはんを食べた後、こしらえたお弁当をもって知床自然センターに向かいます。
森づくりの前にまずは100平方メートル運動ハウスに立ち寄ります。ここには、知床の自然を守り育てるために寄付をくださった方々の名札と名簿がおかれています。
何万人の方々に支えられ、100平方メートル運動は今も続き、そしてこの運動を伝えるために自然教室も続けられてことを学びます。
それから、いよいよ森づくりのお手伝いを始めます。自然センターの裏手には、シカから木々を守るシカ柵があり、2012年にできたこの柵の中では、毎年覆い茂るワラビを刈り取っています。
刈り取りを始めて6年がたちました。ここ最近は、ワラビの勢いも弱まり始め、その影に隠れていた小さな木々が背を伸ばし始めるようになっています。
今年も47人の力を合わせ、まだ残るワラビの刈り取り作業を行いました。5年後、10年後、今はまだ背の低い木々たちも、いまここにいるみんなと同じように大きくなっているはずです。
森づくりの後はポンホロに戻り、久しぶりのお風呂です。お風呂といっても開拓当時に使われていた鉄製の五右衛門風呂と焚き木で沸かす木の風呂です。
水を足しつつ、沸かしつつ、47名全員が交代交代で入るそんなお風呂でも、身も心もさっぱりしたような気分になりました。
知床の森には、自然だけではなく、人の歴史もあります。そして、それは今も続ていることを身をもって経験する一日になりました。