ダイキン工業「第15回知床ボランティア」開催報告
実施期間:2019年2月1日(金)~4日(月)
ダイキン工業の社員の皆さん8名にお越しいただき、冬の知床の自然で森づくりのお手伝いをしていただきました。
このボランティアは、ダイキン工業様からの寄付による森づくりの一環で、有志の社員の皆さんが実際の森づくりに携わる4日間のイベントです。これまでずっと春と秋に行っていましたが、15回目となる今回が、初めての冬の開催となっています。
期間中、大きな天候の崩れもなく、順調に各種作業を進めることができました。とは言うものの、2月の知床は、日中でもマイナスの気温が当たり前の季節です。
本州からいらっしゃった皆さんにとっては、まずはスノーシューを履いて歩くところからがスタートです。慣れない雪の中、初日の作業は、作業道の枝払いを行いました。
ノコギリを片手にどんどん枝を落としつつ、落とした枝はじゃまにならないところに積み上げていきます。さすが人数の力です。マツヤニや切りくずにまみれながら進めること1日。予定より早く作業を終えることができました。
道の上に張り出していた枝もすっかりなくなり、これで春からの森づくりも滞りなく始めることができそうです。
翌日は、樹皮保護ネットの巻き直しや壊れたシカ柵の補修の他、一昨年のこのボランティアで直していただいた防風板のある場所のパトロールなどを行いました。
この日は、前日には雲の中だった知床連山も端から端までくっきりと見え、前には流氷、後ろには知床連山という冬の知床らしい風景を見ていただくことができました。
昼間は、雪まみれのマイナスの気温の中での森づくりですが、その後のお楽しみは、やはり温泉とみんなで作る夕食です。
そんな夕食も春や秋なら北海道の旬の食材と献立を用意するのですが、なにぶん厳冬のこの頃は食材も限られます。そこで、今回は、一晩をお好み焼きにしてみたところ、関西の方が多いこともあってか、特別な粉やソースの持ち込みなどもあり、さらに昼間とは違う緊張感の中、本格的なお好み焼きができあがり、スタッフ一同も本場の味を堪能させていただきました。
初めての冬の開催でしたが、天候にも恵まれ、あっという間の4日間でした。知床の森づくりは、こんな冬でも皆さんの力を必要としています。
今回ご参加いただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。ぜひ、また違う季節の知床も風景も見にきていただければうれしい限りです。
(担当:松林)