知床ウトロ学校で毎年恒例、「クマ授業」を実施しました。
今回は私たち知床財団スタッフだけでなく、今まで同校でクマ授業を受けてきた8年生も先生役になり授業を行いました。
まずは1、2年生に8年生がクイズも交えて優しく教えます。
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8年生が丁寧にヒグマの知識を説明。
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元気いっぱいに答える1,2年生達。
ヒグマと遭遇した時、どうしたらよいか実際に演じてみるロールプレイングも行いました。
1、2年生たちは8年生の授業を熱心に聞いていました。
大事なことはきちんと伝えつつも、みんな楽しく学んでもらえたと思います。
次は知床財団スタッフによる3、4年生と5、6年生の授業です。
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8年生の見事な授業を見て、私たちもプレッシャーを感じてスタート。
私たちもスライドにクイズを交えながら実践しました。
しかし、3年生以上となると何度もクマ授業を受けてきたベテランぞろい。
どうやらクイズは簡単すぎたようです。
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全員クイズの答えを即答!
「もし、下校途中にヒグマと出会ったら?」、というシチュエーションを想定し、走らない・騒がない・近づかない、学校の先生に伝える等々、一連の行動をロールプレイングで復習しました。そして「間違えた行動をしている人がいたらどうする?」といった難しい課題も実践してもらいました。
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「ヒグマへ不用意に近づいてはいけません!」着ぐるみアニエスも登場してロールプレイングを実施しました。
知床で生活するヒグマの動画を見てもらったり、トランクキットにある頭骨標本にも触れてもらったりもしました。
様々な動物が生活する知床に暮らす一人として、知床ウトロ学校の子どもたちが将来、人間とヒグマとの共存の道を導き出してくれると良いなと、未来の知床への期待が一層膨らんだ時間でした。
(担当:荒木)