【警戒情報】ヒグマによる飼い犬被害の再発生(羅臼町)
2019年7月27日、羅臼町峯浜町において、屋外で飼っていた犬がヒグマによって襲われる事案が発生しました。同日午前9時頃に飼い犬がいなくなっているとの通報が入り、直ぐに役場職員と知床財団職員が現地調査を行い、付近の草藪から当該個体とみられるヒグマの唸り声を確認。直後にヒグマ(1頭)が逃走し、当該個体がいた草藪から犬の死骸が発見されました。ヒグマが逃げ込んだ森林を捜索しましたが、当該個体の再発見には至らず。現在、現場周辺にワナを設置し対応しています。
羅臼町では7月10日にも飼い犬がヒグマに襲われる事案が発生しており、今年2例目となります。同一の個体であるかは現時点では未確認です。今回も糞を採取できており、DNA分析による個体確認を急いでいます。
広範な地域で飼い犬被害が再発する危険性が考えられることから、屋外で犬を飼育されている方は厳重な注意が必要な状況です。
発生日時:2019年7月27日 早朝(推定)
場 所:羅臼町峯浜町
被 害:飼い犬1頭
加害個体:詳細不明(現地で糞からDNA分析用のサンプルを採取、結果は最速で分析中)
なお、現地調査の際、知床財団職員がヒグマを発見して退避する途中に石浜で転倒し怪我を負いましたが、大事には至っておりません。
【7月31日 追加情報】
DNA解析の結果、2019年7月27日(土)に発生した羅臼町峯浜町における飼い犬襲撃事件の加害個体は、2019年7月10日(水)未明に同町海岸町で発生した飼い犬襲撃事件の加害個体と同じヒグマであったことが判明しました。
加害個体はオス成獣で、昨年8月1日にも同町海岸町で飼い犬を襲った経歴のあるヒグマです。今年は立て続けに2件の飼い犬襲撃事件を起こしました。オスのヒグマは、長距離を移動するため、今後標津町や斜里町で被害が発生することも予想されます。そのため、再発防止対策を検討しているところです。また、羅臼町・標津町・斜里町の住民の皆様におかれましては、下記チラシを配布し、注意を呼び掛けていきます。
*トップ画像はイメージ画像です。