知床自然教室40周年企画「知床への回帰」開催報告
実施日:2019年10月18日(金)~21日(月)
毎年夏に開催している知床自然教室は、今年で40年目を迎えました。1980年の第1回以来、のべ1900人以上の子どもたちが夏の知床の1週間を過ごしています。
今回は、この節目を記念して、自然教室卒業生を対象とした3泊4日のイベントを行いました。初期の頃の参加者はすでに40~50代、今では自分の子どもを参加させる世代になっています。そんな卒業生を中心に斜里町役場や知床財団など歴代の地元スタッフを含め総勢50名以上が知床に集いました。
自然教室の舞台「ポンホロ」でのツリーデッキ作り、同時に開催中の知床自然センターのフィルムフェスや植樹祭、夜は自然教室本番と同じ漁村センターに泊まるなど盛りだくさんな4日間を過ごしました。
参加者の中には今も毎年知床に来ている人から、今回が20年ぶり30年ぶりという方までおり、その後の知床との関わりはそれぞれですが、共通するのは自然教室という”同じ”時間を過ごしたことがあることです。
もちろんこのイベントは、ただ楽しむだけを目的にはしていません。なぜこの自然教室が40年も続いているのか、そしてこれからも続けていくために自分たちでできることは何かを考えました。
時を経て再会したかつての仲間、時を経て訪れた自然教室の舞台「ポンホロ」、そして知床の森、見た目には人も風景もそれぞれ変わったかもしれません。ただ変わらずにあるのは、知床の自然と40年間続く知床自然教室です。
今回、知床を振り返り、そして今の知床を知った参加者の皆さんは、これからの知床について熱く議論を重ねました。40年前から毎年まかれ続けた種は、今形となって実を結び始めようとしています。知床自然教室で培われた知床への思いは、次の世代へと着実に引き継がれていっています。
「しれとこ100平方メートル運動」の一環として開催している知床自然教室。この守り育てられている知床の森を子どもたちに伝えていくために知床自然教室はこれからも続いていきます。