今年も知床ウトロ学校で「ヒグマ授業」を行いました
6月20日(土)、知床ウトロ学校で「クマ授業」を行ってきました。クマ授業とは、地域に暮らす子供たちにヒグマの生態や出会った時の対処法を伝え、知床でヒグマと共に暮らしていくためにはどうすればよいか、を学んでもらう取り組みです。当日は学校の授業参観日でもあり、8年生が1・2年生向けに授業を行う回と、私たちが3・4年生と5・6年生に向けて授業を行う2部構成で実施しました。
まずは8年生から1・2年生への授業です。
ヒグマの大きさを自分たちで作成した実物大のタペストリーで説明する8年生。
1・2年生、びっくりしていました。
クイズやロールプレイングを交えつつ、盛り上がりながら楽しく学んでいきます。
1~6年生の間、今まで自分たちが学んできたことを教える立場に立って伝えるのは、きっと難しくて緊張したことと思います。でも、分かりやすくて楽しくて、いい授業でした。
そして、私たち知床財団スタッフから3・4年生、5・6年生にむけた授業です。
いつもはクマ対応に奮闘するスタッフが授業を行います。子どもたちも真剣です。
本物の頭骨を使い、ヒグマが雑食であることを説明するスタッフ。
私たちが生活している場所のすぐ近くにヒグマも暮らしていること、ヒグマがどういう動物なのかということ、ヒグマと出会ったらどのように行動すべきかということを聞いてもらいました。そして授業の中では、もう一つ大事なこととしてゴミの問題も取り上げています。最近の不法投棄の問題を例とし、ゴミを捨てないことをみんなに約束してもらいました。
ヒグマが普通に暮らしている知床で、私たちが彼らについて学のはとても大事なことです。この先、世代が変わっても子どもたちがヒグマについて学び続け、それが知床にとっての当たり前になれば嬉しいです。
(担当:近藤)