100平方メートル運動地 2020年度森林再生専門委員会議
去る11月26日、森林再生専門委員会議を開催しました。この会議では、動植物の専門家や地元の有識者が知床に集い、森づくりの作業や計画について議論を行います。なお今年はコロナ禍の影響により、遠方の出席者はリモート参加となりました。
今回の会議では、アカエゾマツの間伐材の取り扱い方が大きな論点となりました。
現在運動地では、アカエゾマツ造林地を知床本来の森に近づけるために始まった間伐により、多くの間伐材が発生しています。
間伐材も森づくりの過程で生まれた貴重な資源です。これらをいかにして自然の営みで土に還すかが、現場の大きな課題になっています。会議では間伐材のチップ化やその他の方法について話し合い、次年度の森づくりの方向性を決定しました。
私たちは、運動地の森林資源を外に持ち出さないというルールの下、自然の営みを最優先に考えながら森づくりを進めています。その中で蓄えられた知見や経験は、自然との共生を目指す社会の中でも、きっと価値ある事例になるはずです。
これからも知床の自然と向き合い、一歩一歩着実に森づくりを進めてまいります。