クマ端会議in斜里&ウトロ 開催しました!
地域の皆様と私たち知床財団が、ヒグマについてざっくばらんに語り合う、「クマ端会議」を今年も開催いたしました。
この会議は、日ごろヒグマ対策に当たっている私たちスタッフと、地域の方々が直接意見交換できる大切な機会として、毎年開催しているイベントです。今回もお忙しい中お越しいただきありがとうございました。
例年3月ごろに開催されるクマ端会議ですが、今年は新しく斜里町に転入された方や、シーズンを迎える地元の農業・漁業関係者の皆様にお越しいただだきたいとの思いで、4月の開催となりました。参加者の中には昨年斜里町に転入され、「ヒグマのことを知りたいと思った」と足を運んでくださった方もいらっしゃいました。
会議は、初めに私たちからヒグマの基本情報と、2022年シーズンの斜里町でのヒグマの出没状況はどんな状況だったのかをお伝えし、その後は皆様が普段疑問に思っていることなどを話し合う座談会タイムになりました。参加いただいた皆様それぞれヒグマに対する興味関心が高く、たくさんの質問をいただきました。
2019~2021年に行われた大規模調査により、知床半島が世界的に見ても高密度のヒグマの生息地であることが判明した話題に触れると、会場からは驚きの声があがりました。
また、「知床半島ヒグマ管理計画」のゾーニングについてご紹介すると、参加者の皆様から、自分の住む地域がどのゾーンに位置するかを詳しく知りたいという意見をいただきました。
私たちが日頃どんな思いでヒグマ対策にあたり、なにを目指しているのか。そして、地域の方々はヒグマと近い場所で暮らすことにどのような思いや心配事があるのか。短い時間ではありましたがしっかりと意見交換ができたように思います。
今後は各所への出張クマ端会議や、オンライン配信なども検討していきながら「クマ端会議」を続けていきたいと思います。
これから先も知床に住む私たちとヒグマが共存してうまくやっていくために皆様のご参加をお待ちしております。
【クマ端会議】
2023/4/15 斜里ゆめホール
2023/4/16 ウトロ漁村センター