ダイキン工業「第22回知床ボランティア」開催のご報告
9月22日~9月25日にかけて、ダイキン工業の社員さん11名による「第22回知床ボランティア」が開催されました。
このボランティアは、ダイキン工業からのご寄付による森づくりの一環で、社員の皆さんに実際の森づくりに携わっていただいているものです。
これまでに、なんと総勢200名以上の社員さんに参加していただいています。
今回の森づくりは、知床の種から育てた広葉樹中型苗を、針葉樹(アカエゾマツ)の造林地に植樹する作業をメインに行いました。
~なぜ針葉樹の造林地に広葉樹を植えるのか~
「しれとこ100平方メートル運動」が始まった当初からたくさんの針葉樹が植樹され、運動地の各所で大きく育っています。しかし、針葉樹だけの森では多様性に乏しく、高密度に植えられた造林地では陽の光が林床まで届かず、他の植物がなかなか育つことが出来ません。
そこで、針葉樹・広葉樹の混ざり合った自然本来の森に戻していくよう、針葉樹の森を間伐して「ギャップ(空間)」を開け、そこに広葉樹を植えています。
植樹と言っても植える作業だけではなく、まずは支柱になる木の運搬からスタートしました。
森づくり作業は初めて!という方が多かったのですが、ダイキン工業ならではのチームワークを発揮して作業は順調に進んでいきます。
次は、植樹する広葉樹の苗木に、エゾシカに食べられないようにするための「樹皮保護ネット」を巻いていきます。
~なぜ「樹皮保護ネット」を巻くのか~
冬眠しないエゾシカは冬場のエサとして、特に広葉樹の樹皮を好んで食べます。
樹皮を幹一周食べられてしまった木は、栄養を樹冠までいきわたらせることが出来ずに枯れてしまうため、エゾシカの被害から苗木を守るためにネットを巻いています。
ネットを巻いてシカ対策が整った苗木を、「森づくりの道」開拓小屋コース沿いにあるアカエゾマツ間伐林に運び込み、植樹していきます。斜面での作業はなかなかハードでしたが、皆さんハイテンションで作業は楽しく進んでいきます。
2日目も同じ作業を行いましたが、1日目で慣れた皆さんはサクサク作業をこなしていきます。
作業の後は、「植樹した森」と「原生林」の違いを皆さんに体験していただくために、原生林トレッキングへとご案内しました。森づくりスタッフの解説を聞きながら、原生林の中を歩きます。
3泊4日の知床ボランティアの中で、皆さん思い思いの体験をされた様子で、
「普段の生活で各自ができる環境活動は、なかなか成果が目に見えず地味なものだが、チームワークで取り組んだことで達成感が味わえた!」
「このボランティアをきっかけに、これから環境活動を始めてみたい。」
など、嬉しいお言葉をいただくことが出来ました。
ボランティアの皆さんと共に森づくりを行えることが、現場スタッフの大きな励みとなっています!
また、知床へぜひお越しくださいね。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
(担当:かやの)